ご挨拶

  • 太田道灌肖像画
    柳 柊二作、小宮正男氏所有
  • 太田道灌概銅像
    朝倉文夫作 東京国際フオーラム内
  • 太田道灌概木像
    赤羽 静勝寺蔵

太田道灌ホームページをご覧いただきまして、ありがとうございます。
 最近、中世の関東戦国史の研究がかなり進んで参りました。これまで関東の歴史は鎌倉時代からいきなり徳川時代に飛んでしまって、足利時代の歴史は“空白の時代”と言われておりました。 歴史小説家もこの時代の情報が不足していることや、人間関係があまりに複雑なため、避けて通っていた節が見られたことを考えると、これは大変喜ばしい事だと思います。

 一方、平成の現代に生きるわれわれも時間のゆとりができるのに伴い、過去を振り返り、歴史を紐解く方々が増えて来ているようです。 身近な場所の歴史とか、興味のある人物の生涯に焦点を合わせて研究されている方も増えているようです。

 江戸時代、太田道灌は江戸庶民から「道灌さん」と呼ばれ、大変愛されました。道灌といえば江戸城築城、いわば江戸の礎をつくった人物です。 江戸庶民が道灌を愛したわけは、それだけではありません。太田道灌が上司である主君のために懸命に働いたのにもかかわらず、上司によって謀殺されてしまったという史実が江戸庶民の “判官びいき”の趣味に合ったからだと思います。「山吹の里」の逸話が人々に広く膾炙(かいしゃ)され、その生涯をまとめた「太田道灌雄飛録」は争うように読まれました。

 翻って、平成に入ってから再び道灌ブームが起きようとしています。団塊の世代が定年となり、道灌の潔い人生と自らの生き方を重ね合わせていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。 道灌の活躍の舞台は関東地方全般です。ですから関東にお住いの方は、道灌を研究していくと、ちょっと足を伸ばすだけで有名な合戦場や城跡を歩くことができます。 そして城跡に佇み道灌の遺した和歌の世界にひたりながら同じ風に吹かれてみるのも楽しい事です。

 しかし、道灌についてはわからないことがたくさんありますので、今後はいろいろな方々と情報を交換して、 太田道灌を鮮明に浮かび上がらせていきたいと思っています。皆様のご支援・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

NPO法人 太田道灌顕彰会
理事長   太田資暁
副理事長  潮田資勝
専務理事  太田盛明